【国内空港で初】アルゼンチンアリの特徴から見分け方被害がなぜ起こるのか|日本で過去にも発見されたことが何度もあった

大阪空港で繁殖力が従来の蟻より高い特定外来種の「アルゼンチンアリ」の大量発生が確認されましたね。

強い繁殖を見せるアルゼンチンアリと人類とのかかわり方、なぜこんなに敵対視されているのか。

本当に危ないのは電子機器に入ったときということを特徴を踏まえて説明していきます。

目次

アルゼンチンアリの特徴

通常のアリと同じくアルゼンチンアリも「働きアリ」と「女王アリ」に分かれています。

・働きアリ:体長約2.5mm/高さ約1.6mm

・女王アリ:体長約5mm~10mm/高さ約3.2mm~6.4mm

アルゼンチンアリは体格だけでも「働きアリ」と「女王アリ」では2~4倍ほどの差があります。

見分け方

ほかのアリと比較すると「触角と脚が長い」のが特徴的となっております。

体の色も近くで見ると褐色で、長い「脚と触角」を振り回して忙しく動き回っているので、動作を見ると違和感を感じるアリです。

日本の従来種と比べると4倍のスピードで動き回るそうで速さが段違いなのがわかりますね。

また、わかりやすい見分け方はこちらでわかりやすく図解してくれているので、気になる方はみてみてください。

女王アリの生態

多女王性となっています。

1つの巣に複数の女王アリが存在している環境となっているため、普段私たちがイメージするアリとは違いますよね。

女王アリの割合は働きアリの数に対して0.8%ほど(働きアリ250匹に対して女王アリ2匹)となっております。

女王アリは産卵の特徴として1日約60個卵を産みます

ただし、アルゼンチンアリは寒い気温に弱い生物なので、20℃以下では産卵を行わなくなります

働きアリの生態

寿命は約1年で5~35℃の時に活動をしますが、気温が低くなると動きが鈍ります。

南米生まれのアルゼンチンアリなので、あまり寒い気候には適していないということで、夏に向けてさらに行動が活発化しそうです。

強い攻撃性

非常に攻撃性が強いことが有名で別種のアリの巣を発見すると攻撃し、その巣の「成虫・幼虫」関係なくすべて餌とするほどの雑食性を持っています。

この攻撃性は別種のアリに対してのみならず、ハチの巣や天敵の鳥の巣、さらには人間や家畜にまで及び、別種であれば対象を選びません。

攻撃方法としては通常のアリとあまり変わらず、大顎で噛みつくという方法が採用されています。

巣の発生

頻繁に女王アリを伴い分巣(別の巣を作る)する性質があるため、巣を大量に作るのが特徴です。

巣を作るのは通常のアリであれば土の中というイメージがありますが、人工建造物の地上1.5m以下の隙間や壁の割れ目を好む習性がありそこに巣を作ることが多いです。

地上1.5mなので建物でいうと1階部分によく発生するということですね。

体が非常に柔らかいので、1㎜ほどの隙間にも侵入して巣を作ることができるので、本当にちょっとした割れ目でも巣を作ります。

日本で発見された記録

初めて日本で発見されたのは1993年広島県廿日市市です。

その後、徐々に活動地域が広がっていき、現在では11都道府県ほどで確認されていますが、今後も広がりを見せていく可能性は高いです。

アルゼンチンアリが人類に与える影響

非常に強い繁殖力と人工建造物に巣を作る特徴から、電子機器に侵入することもよくあり、その際に誤作動や故障を引き起こします。

理由としては様々ですが、電子機器内に侵入したアリが感電し、そこから短絡が起き破損するというような要因があります。

まとめ

日本に発生した場合、電気製品故障につながるため、いち早く駆除をしたいということがわかりましたね。

大阪空港という施設柄全国にアルゼンチンアリがさらにわたっていく可能性も十分にあります。

今後の動向が気になるところですね。

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